【2万以下】ドメブラで探す逸品スラックス ニードルスのサイドタブトラウザー
20SSデリバリーもそろそろ佳境に差し掛かかりました。
ほとんどのブランドもメインデリバリーを終え、本命のアウター類やパンツも出そろった様子。
そろそろ、お気に入りの1本を見つけたいですね。
パンツは多少の差こそあれ、やはり主流はワイドパンツ。
消費者もデザイナーも「もっと太く、もっと…」と貪欲に求め続けた結果、丸太みたいな太さでないと満足できない体になってしまった人も多くなりました。
自分もその一人です。
実際、「袴」が国装である日本人には太めのパンツがよく似合うんですよね。
スタイルよく見せてくれますし、実際このブログでも紹介することが多いです。
ちょっと話はそれますが、初期のオーラリーを見比べるとビックリしますね。
「これでワイドだったのか…」という。
当時はスキニーが主流だったので、すごく革新的だったんですが…今から見るとちょっと細く感じてしまいますね…。
さて、そんな深まりきったワイドトレンドですが
「ちょっと丸太みたいなパンツは抵抗がある…」と言うかたや
「もうワイドはおなかいっぱい」という方もいるのでは。
基本的にはラングラーのフレアをおすすめしているんですが、
今回は「ちょうどいい太さ」のパンツがもう1本見つかったので、紹介しようかなと。
Needles(ニードルス) side tab trouser
そのちょうどいい太さというのが、ニードルスの「サイドタブトラウザー」。
名前の通り、サイドのアジャスターによってウエスト調整できる、クラシックなディティールを持ったパンツです。
今回紹介するのはレディースアイテムなんですが、カテゴリ的にはユニセックスのアイテム。
ちゃんとジッパーがあり、ヒップサイズも大きくないため、メンズでも履けますよ。
さて、このサイドタブトラウザー。
何が良いかと言うと、とにかく形が素晴らしい。
毎度のごとくですが、汎用性が高いシルエットで
オーバーサイズはもちろん「少しゆったり~細身」くらいでも、今のムードに馴染みます。
スソに向かってストンと気持ちよく落ちてくれるシルエット。
足元で少し膨らみクッションを作るので、生地の余剰が足を長く見せてくれます。
最近増えてきたミディアム丈のアイテムなどは、アンクル丈だと少しバランス悪く見えやすいんですが、
クッションがあると重心がしっかりして、相性良く着れるんですよ。
キレイに見える秘訣は、パターンの良さ。
実はストレートシルエットというのは意外と難しく。
「真っすぐなんだから簡単では?」と思いがちなんですが、
パターンを真っすぐすると「微弱なフレア」になってしまうんですね。
ラングラーのように、意図された物ならきちんと美しく見えるよう設計されているんですが
意図せず広がっているものだと、フレアともストレートともいえない、中途半端な形になものもわりと見かけます。
その部分、ニードルスが上手く作られており、
キレイなストレート、少しクッションをつくればフレアにも見える…、という。
言い方を選ばずに言えば、とにかく取り入れやすい便利なシルエットになっています。
こんな風に、ちょっと細めで合わせてもきれいにまとまりますね。
ポリツイルの生地感も、ほどほどの光沢がいい感じ。
トロピカルウールのように、とまでは行きませんが、デザイナーズとして謙遜ないドレープです。
なにより「洗濯できるのでわりとガシガシ履ける」というのが良く、デイリーで使える頼もしいスラックスになっていますよ。
唯一の欠点といえば、ベルトループがないことでしょうか…。
些末な問題ですが、タックインの時にベルトが使えないのはわりと差が出ます。
上手く表現できないんですが、あるはずのものがないので、ちょっと違和感がでるというか…。
ただ、ウエストはサイドアジャスターで調整できますし、違和感と言うほど変でもない…。
気になる方はいるでしょうが、デメリット…とまでは行かないかなと。
生地感、シルエットともに申し分もありませんし、これで20900円なら、まあコスパいいでしょう。
しかも、自分の履いている「冬版」なら、半額で手に入れることができます。
裏地があるので夏は無理ですが、春・秋・冬と3シーズン使えます。
レディースカテゴリだからでしょうが、このクオリティで1万はちょっと頭抜けてますね。
大手セレクトのセールって、こういうのがあるのでついついチェックしちゃうんですよね。
ビームスのsteinやmaglianoのセールとか、欲しい人からしたらビックリするでしょうし…。
ドメブラでスラックスを探している方にはまずおすすめしたい一本。
レディースとはいえ、そんなに在庫も多くないでしょうし、気になる方はお早めに。
おわりに
最近はどことなくノスタルジーを感じるものが好きです。
これ、1年前とかにも書いていたような気がしますが…。
少し霞がかったような色合いや、くすんだ生地など、
記憶のどこかにある懐かしさが、浮かび上がるようで。
70年代、自分は経験したことはないですが、どんな時代だったんでしょうか。
夕掛けのリビングでそろそろと思いを馳せています。