インポート

注目の新シルエット、トランクプロジェクトのニットパンツ

部屋着で外、出れたらいいですよね。

フカフカのスウェットのまま、外に出れたらラクでいいだろうなと…。

とくに最近寒いですし、パンツ履き替えるの、冷たくて億劫なんですよね…。

そして、巷でもわりとそういうニーズがあるようで、

格ブランドが趣向を凝らしストレッチの効いたアイテムを作ったりしてます。

「伸びるセットアップ」みたいなのがありますが、確かにビジネスマンや実業家の方には評判いいそうです。

でも、そうじゃないんですよね…。

日常をハックするために服を着るのでなくて、ファッションを楽しむために服を着ているわけで。

なので、機能性は2の次でいいというか…。

(着てるだけで肩が凝るとか、そういう極端なモノは別ですが)

「機能性+服」というよりは、「服+機能性」。

どっちかというと「上品な」スウェットパンツが欲しいんですよね。

あくまでもストリート感が強くなく、かつ履きやすい、新感覚のパンツが…。

そして、そんなニーズをズバリ射抜いてくれたのが、このニットパンツ。

アーダーエラーやアンダーソンベルなどを筆頭に、注目が集まっている韓国ブランド。

今回はそんなブランドの一つ「トランクプロジェクト」の紹介です。

TRUNK PROJECT Cashmere Lounge Pants

トランクプロジェクトは、2016年にスタートした韓国の「ヤングカジュアルユニセックスブランド(名前が長い)」です。

ユーモアや着心地の良さを追求しつつ、ミニマルなデザインのアイテムが特徴。

最近はインフルエンサーの「ryo takashima」さんが日本で取り扱いを始め、少し話題になりました。

Color:BEIGE

SIZE:S (165cm 55kg)

PRICE:時価

今回紹介するのは、そんなトランクプロジェクトの「Cashmere Lounge Pants」。

「ラウンジパンツ」という名前のというり、まるで部屋着のようなパンツです。

大きく絞ったウエストとスソ。

ヒザに向かって広がっていく、バルーン型のシルエットが特徴です。

ちなみに「カシミヤ」って入ってますが、混紡率は5%です。ズルをするな。

しかし、名前はともかくプロダクトのクオリティはお墨付き。

日本のブランドとはまた違ったムードを醸しながら、モダンに仕上がってます。

コレすごいのが、ニットパンツってわりと部屋着ぽく見えるんですが、

本作はあくまでもリアルクローズに。外で着ても違和感なくできてるところ。

イメージとしては「上品なスウェットパンツ」という感じですね。

よくできてます、このパンツ。

スウェットパンツってシルエットがかなりカジュアルなので、形だけでスポーティに見えてしまいがちなんですけどね…。コレは上手い。

カシミヤ混のニットのテクスチャであったり、スソのたまりであったり。

この節々のディティールの演出、巧妙なデザインバランス。

リラックス感はそのままにきちんと上品に見えます。

むしろ「スウェットっぽい」というのが、逆にモードとして昇華されているのが素晴らしい。

この独特のムードは、日本ブランドのそれとはまた違ったところかなと思いますね。

淡色のオーバーサイズシャツに、327。

カジュアルなアイテムで固めても野暮ったくなく、どことなくニュアンスも含んだ佇まいに。

スウェットパンツってどうしてもスポーティーになりすぎるというか、トレーニングウェア感をぬぐうのが難しいんですよね。

スタジャンと合わせて90年代風に合わせたり、ストリートのコミュニティではわりとアリなんですが、

系統によってはパンツだけ悪目立ちしてしまう、解釈の難しいアイテムです。

探せば「ハイランクの素材で上品なスウェットパンツを作ってる」みたいなところもあるんですが、

いかんせんスウェット感(≒部屋着感)が強く出てしまっていたり、

シルエットを改良しすぎて「もはやスウェットパンツとは言えないのでは…?」というアイテムもあったり…。

こんな感じで距離感がかなり難しいアイテムなのですが、

その点、このパンツはきちんとスウェットパンツのシルエットを踏襲しながら(ニットパンツですが)

きちんと街着として使えるデザインになっているので優秀です。

よくできたパンツなので、

「ラクチンな服探してる」というだけでなく「何か新しいカテゴリのパンツが欲しい」という人にもおすすめですね。

純粋にアイテムとしてオモシロいですし、ワードローブにあると選択肢が広がります。

あとはやっぱり…、

履き心地がめちゃくちゃいい…。

裏側にドローコードがあるので、ウエストもラクチン。

届いたとき、ちょうどAPCのプチニュースタンダートから着替えたので、とくに感動しました。

下半身が解き放たれたような、すばらしい解放感…。

そもそも素材が柔らかく、それがテンションゆるめに編まれているので、太ももから足にかけてフワッフワに。

まるで布団のなかに入ったまま歩いているかのような感覚になります。

冒頭にも言った通り、自分は服に着心地は求めないタイプです。

美しさや可愛さ、カッコよさ、といった、

デザインによる感情の揺さぶりのほうを注視しているので、別にちょっとくらい着心地悪くてもいいし…。

いいんです。

いいんですが、いいんですが…、

やっぱり気持ちいいって良い…。

履き心地がいいとそれだけで幸せな気分になれますし、悪いより良かったいいしね…。

履き心地よし、形良し。

新しいパンツを探してる方はぜひオススメですね。

韓国ブランドはコスパ良いことで有名ですが、

トランクプロジェクトも例に漏れず、手に取りやすいプライス。

(今はもう国内の取り扱いがないので、BUYMAでの購入になります)

「ニットパンツ」という比較的ニッチな+手間のかかるアイテムでありながら、2万ほどで買えてしまいます。

ドメスティックブランドのニットが4~5万しているのを見ると、なおさら安く感じてしまいますね…。

良くも悪くもアニメチックなアイテムが多い韓国ブランドですが、

トランクプロジェクトは比較的ローテーションしやすいデザイン。

韓国ブランド少し気になってるけど…、みたいな方は一本目におすすめですよ。