【必読】ファッションの歴史本3選 服の勉強メッチャ捗ります
ファッションが好きになり始めると、本とか読んでマジメに勉強しようという方も多いのでは。
自分もそうで、1年ほど前にいくつか本を探していました。
ただ実際に調べてみるとファッション指南書、歴史書、服の作り方、きじの種類やらなんやら…、なにがなんだか。
「ファッション」と一言にいってもカテゴリが多すぎて、『結局どれ買えばいいんだよ』となっていた記憶があります。
いろいろ試行錯誤したんですが、最終「こういうのが知りたかったんだよ」という本はとりあえず3冊。
今回は、自分が読んだ本の中でよかった本。
とくに「ファッションの歴史」を書いたものを紹介します。
読みやすいカジュアルなものから、服飾学生が読むような半専門書まで。
ファッション好きには垂涎モノの有益な本ばかりです。
WHAT’S NEXT TOKYO CULTURE
WHAT’S NEXT? TOKYO CULTURE STORY (マガジンハウスムック)まずはコチラ。
簡単に言うと、「日本のトレンド」を書いた本です。
出版はなんと、ご存じの方も多いであろうBEAMS(ビームス)。
知ってる人も多いかもですが、ビームスって日本で一番老舗、かつ一番デカいセレクトショップなんですね。
セレクトショップを揶揄するときに使われたりするんですが、それはほんの一面。
(なんなら、最近はオリジナルでも感度の高いアイテムがそろっていて、なかなか見応えありますよ)
実はinternashionallgarally beamsなど、ハイエンドラインも数多くもっており、国内外の気鋭のブランドを取り扱っていたりします。
やっぱり一番デカイことには理由があるということです。
そして、そんなビームスの知識の集大成ともいえるのがこの「WHAT THE NEXT」。
東京のストリートカルチャーを中心に、じつに40年間のトレンドが如実に描かれています。
70年代の日本で「ファッション」が始まった時代、80年代のアイビーファッション、90年代の裏原ブーム…。
「聞いたことはあるけど、実際どんな感じだったの?」っていうことがまとめて全部乗ってます。
しかも、それぞれのページには、当時を催したスタイリングが。
はしっこにはきちんとアイテム名も書いてあったりして、やろうと思えばリバイバルさせることもできたり。
ファッション好きとしては垂涎モノのアイテム紹介欄です。
また、章末には当時のカルチャーについて書かれてたり、界隈の方々へのインタビューも。
当時の様子がコラムとして載っており、プチ追体験することもできます。
BEAMSという看板があるので、他社の服を紹介したりはできないんですが(80~90年代人気だったSHIPSとか)、それにしてもだいぶ書かれてます。
さすが日本一のセレクトショップというだけあって、インポート・ドメスティックブランドについては抜け落ちてる部分は、ほぼないのでは。
大まかな日本のトレンドを知るなら、これ一冊でサクッといけます。
カジュアルで読み物としても楽しいので、ぜひ読んでもらいたい一冊。
東京の若者―渋谷・新宿・原宿「定点観測」の全記録
(この本だけ返却してしまって画像用意できてません、申し訳ないです)
次はちょっと趣向を変えて、むかしのスナップ集です。
今でも続いているスナップで「アクロス定点観測」というのがあるんですが、そこの当時のスナップをまとめた本です。
当時のトレンドアイテムを着ている人をスナップしたり、コーデについてコメントをもらったりします。
コメントを見ていると「当時の服好きがなにを考えていたのか」とかもしれたりして、なかなかオモシロい。
しかし、月に何万円洋服に使ってるとか、このブランドは自分の哲学を…、とか書かれているのを見ると、服好きってマジで変わってないな…(ハイ・ブーメラン)
着こなしやアイテムの使い方は参考になる部分も多く、今読んでもわりと新鮮に読めます。
(むしろ、今だから新鮮なのかもですが)
「ファッショントレンドは30年ごと」と言われるように、確かに今のトレンドと似通った部分もあったりして。
コレ昔も流行ってたんだ…とか、あの服は当時の人がリバイバルさせようとしてるんだろうな…とか、いろいろ考えれて楽しいですよ。
こちらも比較的読みやすく、内容もオモシロいのでおすすめ。
あとコレ昔の本なので、大学の図書館においてあったりします。
自分も大学で借りて読みました。画像が無いのは返却したからです。申し訳ない。
サラっと中身読みたいだけなら借りるだけでもOKなので、気になったら探してみてもいいかも。
ちなみに注意が一つあるのですが、前半部分はモノクロになってます。(後半はカラーページになってますが)
『色合いをマネしたい…』という人は注意です。
メンズウェア100年史
メンズウェア100年史 / キャリー・ブラックマン最後は一番の大物です。
上2冊が、特定のカルチャーや日本のトレンドについて書いてあったのに対して、
これはとくに西洋・欧米の「服の歴史」を大まかに書いたものになります。
簡単に言うと、かなり王道的なモノですね。
しかし王道とはいえ、内容としてはえげつないほどの情報量が詰まった一冊。
服飾学生にも好まれるような本です。
内容としては、1900年から2010年くらいまで。
フォーマル、労働着、ストリート(アウトサイダー)、スポーツ、ムービースター、スタイリスト、デザイナーなどなど…。
それぞれのカルチャー・職業のファッションについて、かなり詳しめに書かれてます。
メンズデザイン一つあげても、原初のカリスマ、ジョルジオアルマーニから、ラフシモンズやエディスリマンなど、新時代のカリスマまで。
コメントを添えて、しかも贅沢な大サイズのコレクション写真付きで乗ってます。
実際に服飾学生も読むだけあって、使われてる写真も、ネットでは見られない貴重なモノばかり。
ブログがはち切れるくらい情報が詰まってる本なので、くわしい中身は買って確かめてください。(なげやり)
本としては少々高いですし、
ここまで来たら服好きというか、普通にオタクなんですけど…、
ファッションについてもう一歩詳しく知りたいという方にはかなりおすすめです。
おわりに
以上、おすすめの本の紹介でした。
わりとファッションの本って勉強になることも多く、自分もコーデのインスピレーションは本から得たりしています。
昔に流行ってただけあって、今見ても魅力的に映るんですよね。
ファッションについて知りたい、勉強したいという方はもちろんですし、
『最近コーデがマンネリ』という方にもおすすめです。
とくに、「メンズウェア100年史は」は、情報量はもちろんですが、リセールバリューも高い。(2020年12月現在、4000円~5000円で取引)
とりあえず新品で買って、読み終わったら売ったりもできるので、そういう買い方もおすすめですね。
では、今回はこれでおしまい。
お読みいただきありがとうございました✊