そろそろ20AW最強のドメブラニットたちを紹介していいですか?
自分はファッション大好きなので、生きているうちの8割をファッションに割いています。
朝起きファッションメディアサイトを見て、ご飯食べながらセレクトショップECサイトを見て、YOTUBE見て、セレクトショップのECサイトを見る。
傍から見ると異常かもですが、わりと満足しており、幸せです。ぼちぼち人生終わってますが。
今回は、ぼちぼち人生の終わっている僕が見つけてきた、ドメブラのニットを紹介します。
いつもの「私物紹介」ではなく、今回は「おすすめ紹介」。
情報共有みたいなノリで見ていただけると幸いです。
TOGA VIRILIS(トーガビリリース) Jaquard knit pullover
TOGA VIRILIS Jaquard knit pullover
まずは、トーガビリリースより、ザクザクッとした質感ニット。
トーガお得意の、ジャガードニットです。
柄が編み込みでデザインされていて、直球でインパクトあるのが特徴。
左胸だけ色が変わっていて、ロゴデザインのように見えるのもオモシロい。
一般的には、左胸にチョコっとロゴが配されますが、ジャガードの一部分だけ色を変えて表現するっていうのはユニークですね。
カラーパレットは、茶系ベースにところどころ緑、赤。
わざとらしすぎないクリスマスカラーが秋冬によく映えます。
壁画のようなデザインや、暗めのカラーと相まって、どことなくオリエンタル(東洋風)。
ただ、ネップ感(色の混ざったような生地感)や、少し長めにとられたアームホール、シルエットバランスなどなど。
「民族っぽく」なりすぎないように、上手くバランスが取られています。
一般的にこういうニットってどうしてもやりすぎになりがちで…。
古着の柄ニットとかは特にそうで、そのまま儀式でも始めそうな雰囲気になりやすいんですが、
このあたりのバランス感覚、上手いですよね。
今っぽい穏やかなムードでありながら、ちょっと一クセあるアイテム。
今見たらなんかタイムセール入ってたので、欲しい方はお早めに。
しかし、トーガってセール入るんですね…。
N.HOOLYWOOD(エヌハリウッド)FALL2020 REVERSIBLE KNIT
N.HOOLYWOOD FALL2020 REVERSIBLE KNIT
エヌハリウッド。
エヌハリウッドは、21SSでなんと20年目らしいです。
10年続けばいいほうといわれるデザイナーズですが、20年も続いている。
すごすぎる、タイピングする指先も震えが止まりません。
最近のトレンドの移ろいは、本当に早い。
10年前まではピチピチの細身が主流でしたが、今では真逆のオーバーサイズが主流に。
『ベーシックなサイズ感の~』なんて書かれた服も、当然のようにドロップショルダーになってたりします。
そんな超高速トレンドの中でも、安定してプロダクトを作ってるのが、エヌハリウッド。本当にすごいですよ。
そして、そんな20周年記念で始まったのが、このアーカイブライン。
簡単にいうと「過去の名作をピックアップし今っぽくアップデートする」というもの。
今回は紹介するのは、アーカイブのうちの一つ、ニットです。
2005~06AW「CAMP DENALI」、通称「アラスカ期」と呼ばれるシーズンのアイテムになります。
どうでもいいですが、この「○○期」っていうの、カッコいいですよね。
自分は完全にラフシモンズの影響ですが、「時代を超える特別な洋服」みたいな感じが大好きです。
そもそもデザイナーの尾花氏が、ビンテージにかなり造詣の深い方で。
高校生のころからアメリカに渡って古着を仕入れたりしていたそうです。
そのため、アイテム一つとってもディティールやデザインの作りこみが素晴らしく、
そこから○○期と言われるアーカイブコレクションが生まれているそうな。
また脱線してしまった。話を戻します。
このニットは、その一つ、アラスカ期のノルディックニット。
柄はそのままに、シルエットをオーバーサイズに変更して作り直されたアイテムです。
これ、シンプルにかっこいい。表情(かお)が良すぎる。
ノルディック柄って人気ですけど、実は難しいアイテムだと思っていて。
とういうのも、柄のかわいらしさが強いので、有無を言わせず「かわいい」雰囲気になりやすい。
顔やスタイルによってはそれが似合わなくて、なかなか難しいんですよ。
今回のエヌハリウッドのノルディックは、そういう「かわいらしさ」が上手く払しょくされて。
柄の配置を「円」ではなく角ばらせていたり、暗色を多めに使ったカラーパレットにしたり、ニットの「編地」を大胆にしたり。
あるいはリバーシブル仕様で編地を目立たせる着方ができたり…。
様々な工夫で「かわいいだけじゃないノルディック柄」が表現されています。
一見するとわりと派手なデザインなんですが、意外にも一般的なノルディックニットよりかなり着やすくなってます。
とくにグレーカラーは、水色・黒・グレーの3色使いが素晴らしい…!
暗すぎず、かといって明るすぎず。
「そうそう、こういう色が欲しかったんだよ…」という、みずみずしいモードさ。
着丈は少し長いですが、かえってフレアパンツと高相性。
トレンド感のあるニットを探している方はおすすめです。
根津洋品店(NEZUYOHINTEN)ウールモヘアJQニット
NEZUYOHINTEN ウールモヘアJQ ニット
最後は根津洋品店のトリプルマテリアルニット。
根津洋品店(NEZUYOHINTEN)は、「戦後近くにあった架空の洋品店」をイメージして作られたブランド。
珍しい生地と独特なパターンで、昭和風のノスタルジーなムードがあります。
しかも、実はデザイナーさんは元・コムデギャルソンのパタンナーさん!
取り扱いも増えてきて、今ジワジワ人気が出ているブランドさんです。
そして紹介するのが、このニット。
迫力満点。まさに他にはないデザインです。
くすんだワインレッドの色使い、大きなペイズリー柄。
まるで、おばあちゃん家のじゅうたんのような素晴らしいクラシックさ…!(決して悪口ではないです)
しかもWジャガードという編み方をしているので、編地が立体的に、美しく出るようになっています。
自分はこのニットを見ると、滝藤さんを連想します。
毒気があるのに美しく、きちんとまとまって、オシャレに見えるんですよね。しかも気取った感じもない。
主流の、マテリアルにこだわって強いドレープを出すようなモード感や、
あるいはカッコいいデザインモリモリなモード感…とは
また一味違った、独特のムードを持つアイテムです。
派手なので『着こなせるかな…?』って雰囲気ありますが、意外にも日本人って、こういうの似合うんですよ。
だから自分も欲しいんですよね。なんとかならないかな~!
余談ですが、根津洋品店はかわいいアイテムわりと多いので、おすすめです。
おわりに
以上、おすすめのニットでした。
気が付いたら、寒くなりましたね。
明日からさらに冷え込むらしく、まだニットを買っていない方はかなり厳しい状況になるかも。
ちなみに僕もそうです。もう終わりだ。
ドメブラのニットってやっぱり高いですよね。
インポートほどでないにしても、やっぱり一つ4~6万くらいはしますし。
もちろん、その値段に見合ったもろもろの制作の大変さがあるわけですが、われわれ消費者からすると、ホイホイッと何着もはなかなか買えない。
しかしだからこそ、服好きとしては『これぞ!』という一着を気合を入れて買うわけでもあります。
クレカ2回払いにしてね。
今回の記事も、皆さんが『これぞ!』というニットを買う際の参考になっていれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました✊