いいチノパンってなんだ?ドメブラ・セレオリで探す模範解答のチノパンツ
色んな人と話をしていると
「いいチノパンは1個あると便利ですからね~」
なんて言葉をよく聞くんですが
そもそも「いい」チノパンって何なのか?
高級な素材を使っていることなのか?
ビンテージを踏襲してることなのか?
それとも、既存のチノパンを大胆にアレンジした、全く新しいプロダクトなのか…?
「良い」の価値観ってみんな違うので、しっくりこないことも多いんですよね。
「これいいですよ」なんて言われても、履いてみたらなんかちょっと違うな…とか。
そして考えれば考えるほどわからなくなり、泥沼にはまっていく…。
ただ、模範解答としての「いいチノパン」っていうのは存在してます。
それは、ツヤのあるウエポンクロスを使った、綺麗なストレートシルエットのチノパン。
=幅広くコーディネートに使えるチノパンこそが、広義での「いいチノパン」かなと。
今回は、そういうチノパンを紹介します。
一目でカッコよく、履きやすいチノパンツを。
AURALEE(オーラリー) WASHED FINX LIGHT CHINO WIDE PANTS
名作チノパンとなると、避けて通れないのがオーラリー
ファーストシーズンより提案されている、ワイドストレートチノです。
ズドンと落ちるダイナミックなシルエット。
発売当時はスキニーパンツが主流でしたが、そこに土管みたいなパンツを提案したわけなので、その衝撃はすさまじかったと思いますね。
その衝撃が、一部の影響力のある人々に波紋していき、スキニーパンツの流れを、一気にワイドパンツに変えた…。
ある種の時代を作ったチノパンツですね。
シルエット自体はバギーパンツのようなビックシルエットで、
聞いただけだと野暮ったさが出そうなものなんですが、そこはオーラリー。
贅沢な素材使いや、細やかなカッティングで上品に仕上がっています。
マテリアルは、フィンクスコットン。
エジプトの超長綿で、上品な光沢とツルっと滑るような肌触りが特徴です。
オーラリーでは洗いまでかけてあり、古着のようなくたっとした雰囲気に。
そのおかげで、上品ですがカッチリしすぎず、こなれた質感になっています。
上品さとカジュアルさのシーソー。このバランスが上手くとられたパンツかなと。
系統を関係なしに使えて、合わせやすいのも◎。
まさにチノパンの模範解答のような1本です。
ただこのチノ、今期はまだ取り扱いがありません。
ただ、人気アイテムなだけあって状態のいい2次流通も多いので、買う際はそちらがオススメです。
adam et rope(アダムエロペ) フィンクスチノ〈TYPE M-41〉
【SALE/15%OFF】ADAM ET ROPE’ フィンクスチノ〈TYPE M-41〉
オーラリーに近い質感で、新品で…となると候補に挙がるのが、アダムエロペのチノ。
オーラリーと同じく、フィンクスコットンを用いたチノパンツです。
フィンクスコットンのハリ、光沢、深みのあるカーキカラーはそのままに。
m-41をベースにリプロダクトすることで、よりスッキリしたシルエットになっています。
アダムエロペというと、オーラリーの取り扱いがあるので、
正直、100%フィンクスチノを参考にしていると思われます。
ただ、股上を少し減らして、若干のテーパードをかけることで、足元に向かってスッキリとしたシルエットにしてあります。
真似するだけでなくて、きちんとブランドのエッセンスが入っているというか、上品にアップデートされてるのがいいなと。
スゴイのが裏地にもこだわっていることで、
極細のフィンクスコットンを用いることで、表地に負けないほど上品な質感に。
見えることはないんですが、こういった細部までこだわっているところがドメブラっぽい。
実際、タグを隠せば、ドメブラと言われても気づかないくらいのクオリティになってます。
セレオリというと槍玉に挙げられることが多いですが、探せばわりとコスパいいアイテムあるんですよね。
今回のチノはその代表例みたいなアイテムかなと。
ドメブラだとなかなかこの値段じゃ買えないので、おすすめです。
j.press originals×DIGAWEL oxfordbags
DIGAWEL×J.PRESSORIGINALS oxfordbags
まったく違った視点のチノがこちら。
上2つがこなれた雰囲気のチノとすると、
上品さと大胆さに全振りしたようなプロダクトになっています。
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j.pressoriginalsというのは、j.pressをより都会的にしたライン。
伝統的なアメリカントラッドをより若者向けにリメイクした、トレンドラインです。
j.press originalsについては後日くわしく紹介するので、その際に。
しかし、やはり積み重ねてきた歴史が。
都会的なムードを取り入れたアメリカントラッド、新鮮です。
原初のバギーパンツともいわれている「オックスフォードバッグス」をベースに、
光沢の強いウエポンクロスを用いた、伝統的なチノパンツ。
「メンズのトレンドは30年ごと」なんて言われますが、
実際そうなところもあり、30’sのファッションは、現在のトレンドと似た部分もあったり。
そうした意味で「オックスフォードバッグスをベースに」というのは、僭越ながらうまい着眼点だなと…。
腰回りに大きく入ったツータックや、裾にかけてのダイナミックなシルエットラインも見事です。
また、素材のウエポンクロスがが見事な質感で。
玉虫のような深みのあるカーキカラーと、立体的なシワ感。
クラシックなんですが、きちんとモダンさも感じさせてくれます。
まさに、現代のアメリカントラッドを象徴するようなワイドチノ。
j.pressが提案するような現代的なアメトラはもちろん、
最近注目なシオタをはじめとしたアメリカンカジュアル系や、メンズファッジ系のトラッドなど、
幅広く合わせることのできるワイドチノです。
オーラリーやアダムエロペのチノとはまた違うんですが、これもチノパン模範解答の一つでしょう。
こちらは先日発売したばかりで、在庫も〇。
色によってサイズ欠けこそありますが、まだまだ選ぶ余地があるので、チノパン探してる方はぜひおすすめです。
おわりに
模範解答のチノパン3つでした。
最初に書いた通り「良い」の価値観はそれぞれ違うんですが、
それでもコンスタントに、ある一定のカッコよさに到達させてくれる、そんなチノパンたちを紹介しました。
良いチノパン、ベーシックなチノパン、探している人にはぜひおすすめです。
ちなみにJ.pressに関しては、また記事にする予定なので、詳しくはそちらに書こうと思います。
お読みいただきありがとうございました✊