続くドメスティックブランドのリリースブーム。
ファッション業界自体も代替わりの時期にあるようで、最近はワンシーズンごとにいくつものブランドがスタートしています。
さて、そんな数多くスタートする新興ブランドですが、その中でもひときわ輝きを放つブランドがあります。
それが、SLARIS&Co。
出展：https://solaris.buyshop.jp/
2019AWからスタートしたドメスティックブランドです。
もともと「SOLARIS HATMAKERS&Co」という帽子のブランドから派生されたブランドで、
クラシックヴィンテージをベースに、シルエットや素材感で今らしさをミックスされたブランドですね。
出展：https://palette-art-alive.net/?pid=150581217テーラードカラーのポロシャツや
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ペンキで塗ったように、真っ青なワイドパンツ。
いいですね…。
クラシックな雰囲気が感じられつつも、時代錯誤感はなく、あくまでリアルクローズ。
ヴィンテージは門外漢ですが、それでもストレートに魅力を感じられるようなデザインになっています。
そして、そんなSORALISで買ったのが
こちらのニットシャツです。
新星ドメスティックブランドの佇まいがありながら、ヴィンテージ古着屋にあっても違和感がない…。
そんな秀逸なバランス感を持った一着です
Solaris&Co STRIPE COTTON-SILK KNIT SHIRT
買ったのはキャメルカラー。
砂漠地帯を連想させる、ドライな色合いが特徴です。砂漠に行ったことはないですが。
素材はコットン80シルク20のニット生地。
肌につかないサラッとした質感でありながら、ツヤに厚みがあるのが特徴です。
これがまたいい風合いで、シルクの絶妙さといいますか…。
コットンのドライな質感を残しつつ、シルクの光沢を損なわない理想的な配分になっているんですよね。
おかげで、歩いた時にできる、「生地のたるみ」。これがに陽光に反射して、格別に美しいんですよ…。
シルエットは、身幅広めのボックスシルエット。
サイドにはスリットが入っていて、きれいな真っすぐのシルエットが出ます。
少しだけドルマンスリーブになっているのもポイントですね。
このおかげで、ニットでありながら脇のもたつきがなく、前から見たときにきれいなボックスの形になってくれます
ニットは素材の特性上、たるみや伸びがありますが、それも考慮したうえでキレイなボックスシルエットになっているので…。
ぱっと見だと、「きれいなシルエットだな～」くらいの感想ですが、キレイに見えるように緻密にバランスが取られているんですね。
実際に着ると感じられるシルエットバランスの良さも、SOLARISがひときわ注目されている理由かなと思います。
このように、シルエットでいうとかなりモダンなニットシャツ。
形だけで見れば、新星のドメスティックブランドらしい雰囲気ですね。
ただ、これで終わらないのがSORALISの神髄。
「神は細部に宿る」というように、このシャツの秀逸なバランス感も、細部に存在にあるのかなと。
直接的に「ヴィンテージらしさ」を感じれるのはこの凹凸のあるストライプですね。
これこそ、ヴィンテージのニットシャツにあるようなディティールで、クラシックさの一番の要因です。
また、ただのストライプではなく、ニットの編み方を変えることで、立体的になっています。
凹凸が強いので、着用時に柄の役割を満たしてくれるのも魅力。
主張も少ないので、他アイテムと合わせやすいのがいいですね。
また、個人的に気に入っているのが、このボタン部分。2ホールの貝ボタンです。
一般的な高瀬貝ボタンとは少し違って、全体的に磨きがかかって、いい意味でのっぺりした風合いになっています。
これがまたなんとも「ウワ～～～こだわり出てる」という感じで、「ザ・クラシック」という趣…。
どちらかというとわかりやすい貝ボタンではなく、一見するとプラスチックにも見えそうな風合い。
これがまたいいんですよね
ぱっと見で貝ボタンとわかるほうが売りやすいとは思うんですが、それでもこうしたボタンが使われているところに、
デザイナーさんのヴィンテージへのこだわりというか、譲れない情熱みたいなものを感じれて…。
そして、そういった熱意があればこそ、きちんとクラシックさとモダンさがうまく共存していて、リアルクローズとして成り立ってるんだとも思います。
「ディティールなんて着るときには無意味では？」と思われがちですが、遠目では伝わりにくいディティール・こだわりの積み重ねが、心に残る物を生み出すのかな、と思います…。
話が膨らみましたが…。
総評としては、このニットシャツはいいシャツです！
以上！
おわりに
というわけで、SOLARISのニットシャツの紹介でした。
ヴィンテージには詳しくない僕ですが、それでもシンプルに魅力を感じられるアイテム。
ヴィンテージが好きな方などには、とくに刺さるブランドと思います。
もちろん、別にそうでなくても僕みたいに「なんとなくカッコいいな」という心持ちで買っても、きちんと長く愛せるアイテム。
気になった方はぜひ検討してみては。
お読みいただきありがとうございました✊
