ベーシックウェアにもこだわるなら。unusedのスウェットシャツ
定番で出されている、unusedのスウェットシャツです。
基本的にシルエットはあまり変わらないんですが、毎シーズン少しだけマイナーチェンジ
されています。
20ssは、古き良きラグランスリーブにVガゼット…のような感じですね。
今回僕が買ったのは19SSのタイプ。ネットのブランド古着屋で購入させていただきました。
シルエットは他シーズンとあまり変わらず、まるみのあるゆったりシルエット。
ほどよく落ちた肩と、広めの身幅、やっぱりいいですね。
ドメブラでよく提案される形ではあるんですが、何度着ても「いいな…」と思わされてしまう、ずるいシルエットです。
unusedはとくに、オーラリーなどと一緒でビックシルエットトレンドを牽引してきたブランドなので、このシルエットの作りがうまいんですよね。
縦に間延びしすぎない、絶妙な身幅。
わざとらしすぎない、程よいドロップショルダー。
一般的なスウェットよりもほんの少しだけ短い丈感。
着丈って意外とかなり重要で…。
今は短めが主流ですが、短すぎるとストリート感が強くなりすぎるんですよね。
この長すぎず短すぎずな丈感は、なんともいい塩梅です。
ビックシルエットといっても頭ごなしになんでも大きくするのではなく、きちんと美しく見えるバランスに調整されているんですよね。
だからこそ、栄枯盛衰の激しい業界ですが、それでも長く人気があるというのは、そういう作りの良さからくるんでしょうね。
そしてこの…生地感ですね。
この生地感がまた…いいんですよ…。
コットン100%ではあるんですが、一般的なスウェットのようなガシっとした生地でなく、甘く編んだような、とろんと落ち感のある表情。
これが着たときに腕や腰に生地が溜まって、絶妙なリラックス感になるんですよね。
アームホールのこの感じ…これはもう、全人類好きなやつではないでしょうか。
色味もまた、いいんですよね。
緑なんですが、少し煙がかった、スモーキーカラーというやつですね。
ほんのり曇ったピスタチオカラーで、中性色でありながら女性的すぎない。
ユニセックスアイテムブランドというと、ちょっと女性的すぎるところもあるんですよね。
シルエットや生地感など、全てにおいて「男女のバランス」を考えないといけないので、特別難しいのだと思うのですが。
しかしアンユーズドってあくまでも「ユニセックス」なんですよね。
シルエットやディティールはもちろんですが、生地感においても「男女のバランス」
がうまく取られている。
ゆえに、どちらともつかないアンニュイな雰囲気といいますか…。いいです…。
そして最後に、これは19SSのディティールになるんですが、首元がモックネックになっているんですよね。
僕が19SS買ったのはここが決め手で…。
ちょうどいいとか、バランスがいいとか、そんなことばっかり言ってるんですが、
首元の開き具合が本当にちょうどいいんですよ。
よく見ると、ネック自体は結構広くとられています。リバースウィーブなんかにもあるような、ボートネックに近い形ですね。
こうすることでリラックス感が出るので、よりスウェットらしいというか、リアルな空気感になります。
ただ一方で問題もあって、あまり広く開きすぎるとだらしなく見えてしまうんですね。
物によっては鎖骨まで見えてしまうので、かなり如何わしくなってしまうというか…。
リバースウィーブなどは、比較的浅めにできているので、基本的には大丈夫なんですが、劣化具合によってはやはり見えてしまう場合もあります。
そこで、「浅くする」とは全く別のアプローチがしてあるのが、この19SSのunused。
首元を少し盛り上げて、いわゆるモックネックにすることで、ボートネックのように広い首元でありながら、だらしなさがない。
しかも、大きめにできているので、小顔効果まであるという。
これがやっぱり…いいんですよ。
高さが本当にちょうどいいんですよね。
おかげで、商品写真を見たときに『着てみたい!』と思わされてしまう…。
本当に困ったちゃんだぜ…(預金残高8000円)
計算されつくした、全体のバランス。
見た感じは古着ベースのベーシックウェアなんですが、どの古着にも、あるいはほかの服にもない、特別な存在感。
この「日常にある非日常感」がUNUSEDの魅力ですね。
おわりに
あぁ…語りました。
やっぱりデザイナーズブランドはいいですね。話していても、楽しくなるというか…。
着たときのうれしさはもちろんなんですが、それだけじゃないのがデザイナーズがデザイナーズたる所以だと思います。
さて、少し話はそれたんですが、unusedのスウェット、おすすめです。
今期は新型コロナウイルスの影響や、急な暑さの影響もあって今期のシーズンは逃してしまった感じがありますが、来期も恐らくあるはず。
頭の片隅においておいて、秋冬のアイテム選びのときに、ぜひ。
お読みいただきありがとうございました✊