2020SS

ローテクの代名詞。ナイキコルテッツが今の気分にドンピシャすぎる

目まぐるしく変わっていたスニーカー環境。

最近はやっと落ち着きはじめ、ダッドスニーカーをはじめとする「ボリューム系」も定番化してきました。

 

GUなどのファストファッションをはじめとした安価なものから、

m992のような、ストリート以外の解釈もできるものなど、横の広がりも見せています。

 

今回はそんな、ボリュームスニーカーの紹介。

ではなく。

 

あえて、クラシックスニーカーを紹介します。

 

運動靴みたいなボディと、スカッとしたトリコロールカラー。

いかにもローテクノロジーなボディ。

 

逆に紹介したい。

逆にこういうのもいいんですよ。

NIKE cortez

こちら、nikeのコルテッツという靴です。

1971年に作られており、名実ともにクラシックスニーカー。

ロゴである「スウッシュ」が世界で初めて使われたプロダクトです。

風情漂うレトロボディ

昔話になるんですが、もともとナイキは、オニツカタイガーの支店でした。
アメリカでオニツカの卸をしていんです。

そこから独立して、1971年あたらしく立ち上がったのが、今のNIKEです。

そして、そのとき一緒に生まれたのが、このコルテッツ。

さっきも書きましたが、ナイキの代名詞でもある『スウッシュ』を初めて使ったモデルでもあります。

 

いわば、ナイキと一緒に生まれたスニーカーで、70年代の空気感をそのまま映したような一足。

薄めのソール。

まっさらなホワイトレザー。

トリコロールカラー。

まっさらな状態から生まれたからこそ、シンプルでレトロなデザインになっています。

むしろ今こそ履きたいローテクスニーカー

『うんちくはいいとして、じゃあ履いたらどうなの?』という話なんですが、これ結構いいんですよ。

ホワイトのボディに赤のスウッシュ、このトリコロールカラー。このいかにもなレトロ感が、トラッドの外しにすごく合う。

 

ロングコートや、ダブルジャケットの足元に持ってくると…

こんな感じで、程よく主張してくれるんですよ。

いわゆる「ハズし」ですね。きっちりしすぎたコーデをカジュアルにしてくれるという。

キーワードは『ハズれ過ぎない』

ただ、ハズしとして優秀なコルテッツですが、その神髄は「ハズれすぎない」ところにあるのかなと。

 

代表的なハズしスニーカーにm574があるんですが、これだと少しハズれすぎるんですよね。

理由は、使われ過ぎて定番化したことや、シルエットが丸みがあることがあげられるんですが、

トラッドに合わせると、少しハズれすぎる。

 

ただコルテッツはそうではなくて…

ぷりっとハリのあるホワイトレザーや、トリコロールの配色もあいまって、履いていても『ハズれすぎない』んですよ。

スニーカーとは言うものの、革靴のようなほんのりとした上品さがあるんですよね。

 

だからこんな感じで、ダブルに合わせたりしてもキレイにまとまります。

 

実際に80年代にアメリカで履かれていたこともあり、合わせると少しレトロな雰囲になります。

このレトロさが逆に新鮮で。いいですよ、このスニーカー。

サイズ感・きこなし

サイズ感

165cm 53kg で 26.5cm着用

普段サイズ

・newbalanceは26.5cm

・nikeは26cm

かなり細めの木型をしているので、買う際はワンサイズアップをオススメします。

 

なんなら、それでも履き始めはちょっとキツいくらいで、最初はうっ血するかと思いました。

 

ただ、レザーなので履いていくと馴染みます。

最初こそキツいですが5~6回履けば、いい具合のサイズ感になりましたね。

 

とりあえず、通常スニーカーよりワンサイズアップがおすすめです。

おわりに

余談ですがこのコルテッツ、当時はあまり人気がなかったそうな。(映画で使われだした80年代後半から、フツフツと人気が出たらしいですが)

 

80年代といえばadidasやpuma、オニツカタイガーが主流で、NIKEはあまり履かれなかったそうです。

ストレンジャーシングスでスティーブが履いていたのも、『田舎町の青年』というトレンドに疎そうな設定からかもしれません。

 

しかし、そうしたバックボーンも含めて『人とは違う物を』というアマノジャクな気持ちに答えてくれるのがコルテッツ。

 

秋に向けて新しいスニーカーをお探しの方は、候補にいれてみては。

 

お読みいただきありがとうございました✊