目まぐるしく変わっていたスニーカー環境。
最近はやっと落ち着きはじめ、ダッドスニーカーをはじめとする「ボリューム系」も定番化してきました。
GUなどのファストファッションをはじめとした安価なものから、
m992のような、ストリート以外の解釈もできるものなど、横の広がりも見せています。
今回はそんな、ボリュームスニーカーの紹介。

ではなく。
あえて、クラシックスニーカーを紹介します。
運動靴みたいなボディと、スカッとしたトリコロールカラー。
いかにもローテクノロジーなボディ。
逆に紹介したい。
逆にこういうのもいいんですよ。
NIKE cortez

こちら、nikeのコルテッツという靴です。
1971年に作られており、名実ともにクラシックスニーカー。
ロゴである「スウッシュ」が世界で初めて使われたプロダクトです。
風情漂うレトロボディ
昔話になるんですが、もともとナイキは、オニツカタイガーの支店でした。
アメリカでオニツカの卸をしていんです。
そこから独立して、1971年あたらしく立ち上がったのが、今のNIKEです。

そして、そのとき一緒に生まれたのが、このコルテッツ。
さっきも書きましたが、ナイキの代名詞でもある『スウッシュ』を初めて使ったモデルでもあります。
いわば、ナイキと一緒に生まれたスニーカーで、70年代の空気感をそのまま映したような一足。

薄めのソール。
まっさらなホワイトレザー。
トリコロールカラー。
まっさらな状態から生まれたからこそ、シンプルでレトロなデザインになっています。
むしろ今こそ履きたいローテクスニーカー
『うんちくはいいとして、じゃあ履いたらどうなの?』という話なんですが、これ結構いいんですよ。

ホワイトのボディに赤のスウッシュ、このトリコロールカラー。このいかにもなレトロ感が、トラッドの外しにすごく合う。
ロングコートや、ダブルジャケットの足元に持ってくると…

こんな感じで、程よく主張してくれるんですよ。
いわゆる「ハズし」ですね。きっちりしすぎたコーデをカジュアルにしてくれるという。
キーワードは『ハズれ過ぎない』

ただ、ハズしとして優秀なコルテッツですが、その神髄は「ハズれすぎない」ところにあるのかなと。
代表的なハズしスニーカーにm574があるんですが、これだと少しハズれすぎるんですよね。
理由は、使われ過ぎて定番化したことや、シルエットが丸みがあることがあげられるんですが、
トラッドに合わせると、少しハズれすぎる。
ただコルテッツはそうではなくて…

ぷりっとハリのあるホワイトレザーや、トリコロールの配色もあいまって、履いていても『ハズれすぎない』んですよ。
スニーカーとは言うものの、革靴のようなほんのりとした上品さがあるんですよね。
だからこんな感じで、ダブルに合わせたりしてもキレイにまとまります。
実際に80年代にアメリカで履かれていたこともあり、合わせると少しレトロな雰囲になります。

このレトロさが逆に新鮮で。いいですよ、このスニーカー。
サイズ感・きこなし
サイズ感

165cm 53kg で 26.5cm着用
普段サイズ
・newbalanceは26.5cm
・nikeは26cm
かなり細めの木型をしているので、買う際はワンサイズアップをオススメします。
なんなら、それでも履き始めはちょっとキツいくらいで、最初はうっ血するかと思いました。
ただ、レザーなので履いていくと馴染みます。
最初こそキツいですが5~6回履けば、いい具合のサイズ感になりましたね。
とりあえず、通常スニーカーよりワンサイズアップがおすすめです。
おわりに
余談ですがこのコルテッツ、当時はあまり人気がなかったそうな。(映画で使われだした80年代後半から、フツフツと人気が出たらしいですが)
80年代といえばadidasやpuma、オニツカタイガーが主流で、NIKEはあまり履かれなかったそうです。
ストレンジャーシングスでスティーブが履いていたのも、『田舎町の青年』というトレンドに疎そうな設定からかもしれません。
しかし、そうしたバックボーンも含めて『人とは違う物を』というアマノジャクな気持ちに答えてくれるのがコルテッツ。
秋に向けて新しいスニーカーをお探しの方は、候補にいれてみては。
お読みいただきありがとうございました✊