オーラリーの新感覚5Pデニム。新色ブラウンとセミフレアシルエットの具合は?
まさに飛ぶ鳥落とす勢いのオーラリー。もはや説明の必要もないほどビックブランドとなりました。
今や日本だけでなく、アジア全域に展開も増えており、名実ともに「人気ブランド」に。
日本ブランドというと「尖ったデザイン」が求められがちですが、シンプルな上品さで勝負して、世界と渡り合ってるの、普通にスゴイと思います。
最近はその人気にも拍車がかかっており「4年前のコートが定価以上」で取引されてたりするのを見ると、震えますね…。
相変わらず、というか、ますます人気のブランドです。
そして、そんなオーラリーから、今期は新定番のデニムが登場。
「5P DENIM PANTS」。名前の通り、ベーシックな5ポケットをベースにしたデニムパンツです。
18AWから出ている定番アイテムではあるのですが、今回は「色とシルエット」がアップデートされました。
見ただけで「ウワッ!」となるようなわかりやすい豪奢さはないんですが、
この、オーラリーらしい、美しいムラのある生地感。
本来ワークウェアであるデニムですが、オーラリーではオリジナルの生地を採用。
ムラがありながらもカリッとした生地感で、フォーマルなデニムに仕上がってます。
無骨になりやすいデニムを、ここまで上品に。
日本の工芸品に見られるような静謐さを感じられるテクスチャです。
決して派手さはないのですが、見れば見るほど魅力があふれてくるような1本。たまんねぇ~~~。
また、今期は同生地でワイドタイプも。
コチラは腿が太く、スソに向けて急激に細くなるようなシルエット。
リーバイス550のような形ですね。身長が高い人によく似あいます。
対して、コチラはすらりと伸びたストレートシルエット。
足の直線を強調する、スッキリしたシルエットで。形でいうと「リーバイス517」に近いです。
デザイナーズでは最近増えてきた形で、スソに溜まって若干フレアに。
テーパードやワイドのように「わかりやすく足をキレイに見せてくれる」わけではないんですが、
「直線」という他では形成できないシルエットになるのが魅力です。
コレ低身長メンズにかなり良くて、クツと足の輪郭がボヤけるので「足が長く見える」んですよね。
僕は足が短く、アンクル丈がフルレングスになったりします。細身シルエット全盛期には血涙を流しながら裾上げしていましたが…。
それがこの…足長…。冗談抜きで8頭身に見せてくれて、スゴイです。
今期からは、シルエットがよりフレア感のあるようにアップデートされており、形の良さにさらに磨きがかかりました。
スソに溜まるフレアは、生地感も相まって 独特のドレープを形成します。
足元にたまるだけで小洒落てみえてしまうので、本当にズルいデニム。
低身長の方には「定番と言われる501すら似合わない…」といったデニム難民の方もいると思うのですが(僕もそうです)
そんな自分のような人にこそ、オススメしたい1本です。
デニムって、シルエット一つでガラっと変わるので。
フレアはまだまだ未開のシルエットですが、だからこそ「アレとかコレと合わせたらいいんじゃ?」とか考えさせてくれるのも魅力。
新しいからこそ、かなり新鮮に履くことができますよ。
「そろそろワイド以外のパンツにも手を出したい」という人はぜひ。