あの名作「Volume pants SORTE」をもう一度。今選ぶなら断然「ダークトーン」がオススメ!
今更ですが、紹介したい。
スタジオニコルソンの名作「VolumePantsSORTE」の紹介記事です。
「STUDIO NICHOLSON(スタジオニコルソン)」とは
スタジオニコルソンは、イギリスのデザイナーズブランド。
もともとはレディースからスタートしたブランドで、「メンズ服の要素をレディースに落とし込む」というコンセプトから始まりました。
その後、2017年からはメンズラインもスタートし、一気に知名度が増しました。
「メンズ→レディース→メンズ」って行ったり来たりですが
ゆえにメンズ・レディースの境界を感じさせないような、独特のニュアンスを持ったブランドです。
STUDIO NICHOLSON Volume Pants SORTE
STUDIO NICHOLSON SORTE VOLUME PLEAT PANTS – PEACHED COTTONそんなニコルソンの定番型がこの「ボリュームパンツ」。
深めに入ったタックと、その名の通りボリューミーなシルエットが特徴です。
初期から人気のアイテムで、今でも人気カラーは即売する、まさにスタジオニコルソンを代表するアイテム。
ギミックやゴテゴテした感じは無く、素材とシルエット、ただそれだけで勝負した1本。
シンプルなんですが、それでいて履いた時の高揚感もある…、という。
こういうパンツって、意外とないんですよね。
厚い生地感に、ストンと落ちるストレートシルエット。
最近は「一枚でもサマになるオーバーサイズのニットやアウター」など、上に情報量を持ってくることが多いです。
そのため、重心を支えてくれる「女性的なストレートシルエット」が流行してはいるのですが、
実際のところ全然種類がないんですよね。
しかし、そのニーズを上手く突き、理想化したのがニコルソン。
分厚いインタックに、足元にかけてカーブするシルエット。
形だけでいえばレディースっぽいシルエットなのですが、実際履いてみるとレディース感はなく。
カーブがいい塩梅に「やりすぎないモード感」を演出してくれて、こなれて見えます。
スタジオニコルソンは、こういう微妙なニュアンスの操作がうまいんですよね。
形はレディースなんだけど、女性的に見せないような。
ユニセックスで展開してるブランドの強みだと思いますが、メンズが履いてもスッと馴染みます。
濁色の組み合わせや、オーバーサイズなど。
一歩間違えるとおじさん臭くなってしまうような着こなしも、
新鮮なシルエットと、上質な素材感とが相まって、キレイに仕上がります。
そして絶対に語っておきたいのが、ブランドの定番素材である「ピーチコットンツイル」。
「桃の皮」みたいにモケモケと起毛した生地なのですが、この「ケルプ」の色味と相性が最高で。
チャコールグレーに薄暗い緑を混ぜたような、深みのあるオリーブ。
起毛したコットンツイルの生地感が濃淡を産み、よりダークな質感になっています。
光に当てた時の奥行きある佇まいが最高なんですよね…。
意味もなく眺めてしまうような生地感になっています。
ダークトーンでまとめれば、ほの枯れた雰囲気と今っぽさの混在したムードに。
こういう複雑な色味は、暗色のグラデーションが作れるので楽しいですね。
余談ですが、形、サイズともにオーバーサイズな作りになっているので、同じくオーバーサイズの服がよくあいます。
こういう服ってついつい「バランスを取らないと…」と細身で合わせたりしがちですが、
意外とトップスにもオーバーサイズを持ってきた方が、バランス良く見えたりするんですよね。
変態的なギミックはないのですが、
素材・シルエットでシンプルに勝負したパンツなので、細かいトレンドに左右されない説得力があります。
清潔感も、履いた時の高揚感もある。
こういう服って、探すとあまりないんですよね…。低身長だとなおさら。
ザクっと履けて、簡単にオシャレに見せられるパンツ。オススメです。
ちなみに、「KELP(ケルプ)」は21SSカラーなので、前シーズンアイテムになっています。
古着とかで探すのもいいですし、気になるようなら新作の「ネイビーやブラック」もオススメ。
基本的には、暗めのカラー全般なら濃淡の美しさが感じられます。
47300円となかなか勇気がいる価格ですが、価格分のは感じられる1本です。
持っておくだけでコーデのクオリティがグッと上がりますよ。
(ここだけの話、リセールバリューも結構高いですからね)
XSはとくに人気でサイズ欠けも早いので、気になる方はお早めに!