ボトムス

ラルフローレンのツータックコーデュロイ 次世代トレンドを担う野暮ったすぎパンツ

miniman

前回は、新しいパンツのシルエットについてお話ししました。

フレアの台頭、ワイドの主流化…。

 

https://teisintyo.com/?p=4548

 

そしてそこから生まれた新たなスタイル「90sシティーボーイスタイル」。

 

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90年代ヒップホップのような、ワイドパンツを腰で履くスタイルで、独特のリラックスがあるのが特徴。

90sと違いトップスの丈を短くすることで、野暮ったさがありつつも、メリハリがあるのも特徴。

雑誌「ポパイ」などを始めとして提案が増えており、新しいリラックススタイルとして確立しました。

 

新興のシルエットなので手放しでおすすめはできないんですが、今までになかったスタイルなので、オモシロい。

1万以下から始められるということもあり、興味がある方はぜひ、という話でした。

今回は、そのシティーボーイスタイルについてより掘り下げて。

 

具体的には、その根幹を担うパンツ、

おすすめの「ツータックテーパードパンツ」について紹介します。

ラルフローレン コーデュロイツータックパンツ

Size:W30×L32(165cm53kg)

Color:Black

Price:\5,000~9,000-

これこそ、現在のシティーボーイスタイルの根幹。

 

腰からスソにかけての大胆なテーパード。

『こんなにしちゃっていいの?』ってくらいの、緩急。

こんなにしちゃっていいんですよ。

 

サイズ選びに関してですが、

~170cmくらいの身長であれば「W30~32、L30~32」が良いと思われます。

 

広義でいえば、「ジャスト~+2inch」ですね。

 

30~34まで試着したんですが、

シルエットが大胆な分、サイズによる違いがあまりでないので、わりと雑なサイズ選びでOKです。

 

では、まずはディティールから紹介していきます。

太畝のコーデュロイ

プリプリとした、太畝のコーデュロイ。

モサモサっとした質感と、暖かみのあるツヤが特徴です。

 

チノと比べて落ち感があるので、クッションを作るときれいにドレープが出ます。

バックタグ

「POLO CORDS」のバックタグです。

ラルフローレンのラインの一つで、コーデュロイのアイテムにつけられるのが特徴。

2タックコーデュロイには、基本このタグが用いられています。

 

 

ディティールおしまい。

凝ったデザインというより、わりとシンプルな作りになっています。

だからこそ使いやすい、というのもありますね。

90sを象徴する大胆なテーパードシルエット

先にも書きましたが、このパンツの魅力は、大胆過ぎるテーパードシルエット。

太ももからスソにかけて、ワタリが半分になっちゃうくらい、すぼまっていきます。

 

本当に恐ろしいほどの緩急で、

「この微弱なテーパードが足の形を…」とか言っていた身からすると、驚愕で足が震え、今も震えながら書いています。

そして本当にすごいのが、

足がキレイに見えるとか、スタイルよく見えるとか、全くそういった要素がありません。

ただただデカイ、そして太い。

野暮ったさの権家のようなシルエットです。

 

 

しかし一方で…、これがなぜかこなれて見えるんですよね。

おかしい話なんですが。

 

大きいが故の安定感と言いますか。

ボリューム感のあるトップスと合わせても、下半身に重心を持ってきてくれるので、

全体にまとまりが出るようになるんですよ。

 

コーデュロイ特有のドレープのあるクッションも良くて。

通常の生地よりも、トロっとした柔らかさがあるので、その分クッションがキレイに出るんですよね。

暖かみのあるツヤと相まって、上品に見せてくれます。

 

シルエットの安定感と、コーデュロイ特有のドレープ。

だからこそ、野暮ったいんですが、どことなく洒落て見えるという。

一見めちゃくちゃに見えますが、着てみるとしっかりバランスが取れるのがこのパンツの魅力ですね。

 

当初は「はえ~…」と圧倒されますが、なかなかおもしろいですよ。

もちろん、新興のシルエットなので、手放しでおすすめはできません。

とくにテーパードパンツなど、スタイルを綺麗に見せるパンツを履いてきた方からすれば、

かなり抵抗のあるシルエットだと思うので…。

 

ただ、実際に履いてみると、意外と悪くないのも事実。

自分も当初は抵抗がありましたが、履いてみると中々いいものです。

 

今ってトレンドがエレガンスに向っているということで、なんとなく「キチっとしなければ」という意識があるんですが、

その一方でだらだら適当なファッションもしたいなあという気持ちもあり。

 

そうした気持ちの避難所になってくれるのが、このスタイルかなと。

低価格、かつ全身を古着で組めるので、軽い気持ちで挑戦してみるのはおすすめです。

だいたい、1万5千円くらいあればくめると思います。

 

おわりに

ただ一つ注意が。

 

というのも、価格的に手が出しやすいこともあって、ふつふつと人気が出てきています。

 

ラルフのツータックを例に出すと、

前年だと4000~6000円くらいで推移していたのが、現在では8000円でも売り切れがあるような状況。

オンシーズンでない(本入荷がまだ)、というのもありますが在庫の減りが早いのは感じますね。

なので、もし気になった方がいればお早めに。

 

ちなみに、そのうえでなくなってしまった場合は

リーバイスのシルバータブもおすすめです。

こちらも90sを象徴するようなアイテムで、大きくテーパードしたシルエットが特徴。

デニムもたくさんあるので、選択肢の一つにどうぞ。

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tenchi
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スニーカー店長
20代後半 l 3年目のスニーカーショップ店長 l 年間30足以上のスニーカーを購入 l スニーカーのサイズ感を発信
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